現行GT3マシンの特性ガイド

レーシングテクニック

まえがき

このガイドでは、現行GT3マシンの特性に基づいた基本的なセッティングアドバイスを紹介しています。各車両のセッティングは、車両固有の特性(エンジン位置駆動方式重量配分など)に基づいていますが、コースによって最適なセッティングは異なる事をご理解ください

ここで紹介するセッティングアドバイス一般的なガイドラインであり、特定のサーキットに合わせた微調整が必要です。

例えば、長いストレートが多いサーキットではトップスピード重視のセッティングが求められ、テクニカルなコーナーが連続するサーキットではブレーキバランスやサスペンションの柔軟性が重要になります。

本ガイドを参考にしつつ、各サーキットに合った微調整を行うことで、最適なパフォーマンスを引き出すことができます

特に、以下のポイントに注意してセッティングを見直してください。

  • 高速サーキット(例:モンツァ、デイトナ):空力設定を低めにし、ストレートでの最高速を重視。
  • テクニカルコース(例:鈴鹿、ニュルブルクリンク):サスペンションとブレーキバランスを調整して、コーナリングの安定性を向上。
  • アップダウンのあるコース(例:スパ・フランコルシャン):ライドハイトとダンパーのセッティングを慎重に調整し、安定したグリップを確保。

これらのガイドラインをベースに、各サーキットで最適なセッティングを見つけていくことが、タイムの短縮と安定したパフォーマンスに繋がります。


注意事項

本ガイドで紹介する特徴やセッティングアドバイスは、各車両の一般的な特性とレーシングシミュレーターでの経験やその他の情報、知識に基づいて作成しました。ただし、全ての条件や環境に対して完璧な適用ができるわけではありませんので、その旨ご理解願います。

コースの特性、車両の状態、ドライバー自身のスキルによって、最適なセッティングは異なる場合があります。

本記事の内容はあくまで参考として活用し、ご自身のプレイスタイルや実際の走行データに基づいてセッティングを微調整することをお勧めします。また、ゲーム内でのアップデートや仕様変更により、設定が効果を発揮しない場合があることもありますので、最新の情報やフィードバックを元に改善していくことが重要です。

Porsche 911 GT3 R

駆動方式: 後輪駆動 (RWD)                                 エンジン位置: リアエンジン


特徴: Porsche 911 GT3 Rは、後輪駆動とリアエンジンの配置が特徴の車両で、非常に高いトラクションと安定感を持ちますが、特にコーナーの立ち上がりリアの動きが敏感になることがあります。リアエンジンのレイアウトは、加速時のトラクションに優れていますが、コーナーへの進入ではオーバーステアが発生しやすいです。この特性により、ドライバーは車両の後ろの動きをしっかりとコントロールする必要があります。


セッティングアドバイス

  1. サスペンションの調整
    フロントサスペンションを少し柔らかめに設定することで、コーナー進入時のフロントのグリップを確保し、ターンインの安定性を向上させます。リアサスペンションはやや硬めに設定し、コーナー出口でのリアの動きを抑え、トラクションを最大限に引き出します。
  2. ブレーキバランスの設定
    ブレーキバランスを若干後寄りに設定することで、コーナー進入時のリアの安定性を保ち、オーバーステアを抑制します。特に高速コーナーでの安定感が増し、ドライバーがより積極的に攻めることが可能です。
  3. デファレンシャルの設定
    デファレンシャルのロックを控えめに調整することで、コーナーでのスムーズな旋回が可能になります。これにより、コーナー中のオーバーステアを軽減し、安定した加速を実現します。
  4. リアウィングのダウンフォース調整
    リアウィングのダウンフォースを増やし、コーナーでのグリップを強化することで、車両の安定性が向上します。ダウンフォースを適度に調整することで、特に高速コーナーでの安定感が増し、ドライバーの信頼感を高めます。

Porsche 911 GT3 Rは、リアエンジン車特有の扱いにくさを持ちながらも、その高いトラクション性能を活かせるセッティングを施すことで、非常に速いラップタイム実現できます。

 Mercedes-AMG GT3

駆動方式: 後輪駆動 (RWD)
エンジン位置: フロントエンジン


特徴: Mercedes-AMG GT3は、フロントエンジンと後輪駆動のレイアウトが特徴の車両です。この配置により、コーナリング中安定感が非常に高く、特に高速コーナーでの優れたバランス性能を発揮します。フロントの重量配分があるため、ターンイン時にはしっかりとグリップを感じられますが、加速時にはややアンダーステアが発生しやすい傾向があります。


セッティングアドバイス

  1. サスペンションの調整
    フロントサスペンションをやや硬めに設定することで、フロントエンドの反応を改善し、ターンインでのレスポンスを向上させます。リアサスペンションは少し柔らかめに設定し、コーナー出口でのトラクションを最大限に活かせるようにします。
  2. ブレーキバランスの設定
    ブレーキバランスを若干前寄りに設定することで、コーナー進入時のフロントの安定性を高め、アンダーステアを抑えることができます。特に重めのフロントエンジン車では、この設定がコーナー進入の安定性に大きく寄与します。
  3. デファレンシャルの設定
    デファレンシャルのロックを少し強めに設定することで、リアタイヤのトラクションを増加させ、加速時の安定感を向上させます。これにより、特にコーナー出口での安定感が増し、より早くスロットルを開けることが可能です。
  4. フロントウィングのダウンフォース調整
    フロントウィングのダウンフォースを調整して、ターンインでのフロントグリップを強化します。これにより、アンダーステアの抑制とコーナリング性能の向上が期待できます。

Mercedes-AMG GT3は、フロントエンジン特有の安定したコーナリング性能と強力な直線加速力を備えています。適切なセッティングを施すことで、アンダーステアを抑えつつ、持ち前のパワーを最大限に引き出すことができます。

Ferrari 488 GT3 Evo

駆動方式: 後輪駆動 (RWD)
エンジン位置: ミッドシップエンジン


特徴: Ferrari 488 GT3 Evoはミッドシップエンジンの後輪駆動車両で、優れた重量バランスと俊敏なハンドリングが特徴です。エンジンが中央に配置されているため、前後の重量配分が均等で、高速コーナーでも安定感があり、優れたターンイン性能発揮します。しかし、その反面、限界を超えるとリアが急にスライドしやすくなる傾向があり、ドライバーには高い操作スキルが求められます。


セッティングアドバイス

  1. サスペンションの設定
    フロントをやや柔らかめに、リアを硬めに設定することで、ターンインの際のレスポンスが向上し、出口でのリアの安定性が増します。このセッティングは、特に高速コーナーでの安定性を高める効果があります。
  2. ブレーキバランスの調整
    ブレーキバランスをやや前寄りに設定することで、ブレーキング時のフロントの安定性を確保しつつ、ターンインでのコントロールを向上させます。通常、前60%〜62%あたりに設定することが多いです。
  3. アンチロールバーの調整
    フロントのアンチロールバーを柔らかくし、リアを少し硬めに設定することで、コーナー進入時のフロントのグリップを増し、コーナー出口でのリアの安定性を高めます。
  4. ウィングのダウンフォース設定
    リアウィングを高めに設定することで、直線での最高速度を犠牲にせず、コーナリング時の安定感を大幅に改善します。特に高速コーナーでの車両の安定性を確保するために重要です。

Ferrari 488 GT3 Evoは、特にテクニカルなコーナー連続するサーキットで真価を発揮します。ミッドシップエンジンの特性を最大限に活かしたセッティングを施すことで、俊敏なコーナリング強力な加速性能を引き出すことが可能です。

BMW M4 GT3

駆動方式: 後輪駆動 (RWD)
エンジン位置: フロントエンジン


特徴: BMW M4 GT3は、フロントエンジン・後輪駆動のGT3マシンで、優れたトラクショとバランスの取れたパフォーマンスが特徴です。フロントにエンジンが搭載されているため、安定したブレーキングコーナリング時フロントグリップが得られます。特に高速コーナーでの安定性に優れており、トラクションを最大限に活かすことで、加速力とコーナリング性能を高次元で両立しています。


セッティングアドバイス

  1. サスペンションの設定
    フロントのサスペンションをやや柔らかめに設定し、リアは少し硬めにすることで、ターンイン時の安定性とコーナー出口でのリアのトラクションを向上させます。これにより、コーナーでのレスポンスと安定感がバランスよく保たれます。
  2. ブレーキバランスの調整
    ブレーキバランスは少し前寄りに設定するのが一般的で、約55%〜57%あたりが最適です。これにより、ブレーキング時の安定性が増し、特に減速時のフロントエンドの安定性が確保されます。
  3. アンチロールバーの調整
    フロントのアンチロールバーを硬め、リアを少し柔らかめに設定することで、フロントのグリップ力を最大限に引き出し、コーナー進入時のレスポンスを向上させます。
  4. ダウンフォース設定
    リアウィングのダウンフォースを少し高めに設定し、フロントスプリッターを調整して、車両の安定性とハンドリングバランスを最適化します。この設定は、高速サーキットでの直線速度とコーナリングのバランスを向上させるのに有効です。

BMW M4 GT3は、特に高速コーナーロングストレートが特徴のサーキットで力を発揮します。セッティングを適切に調整することで、エンジンのトルクをしっかりと路面に伝え、安定したブレーキングと加速を実現します。フロントエンジンならではの安定感を活かしたドライビングが鍵となります。

Lamborghini Huracán GT3 Evo

駆動方式: 後輪駆動 (RWD)
エンジン位置: ミッドシップエンジン


特徴: Lamborghini Huracán GT3 Evoは、ミッドシップエンジンと後輪駆動のレイアウトを持つGT3マシンで、非常にバランスの取れたコーナリング性能優れたハンドリング性能を誇ります。ミッドシップエンジン配置により、重量配分が理想的で、特にコーナー進入から出口までの安定感と応答性が優れています。この車両は、鋭いターンインと、リヤの安定性を維持しながらの高速コーナーリングが得意です。


セッティングアドバイス

  1. サスペンションの設定
    フロントを少し柔らかめに設定し、リアはやや硬めに調整することで、ターンイン時の応答性を高めます。この設定は、特にタイトなコーナーでのハンドリングを向上させ、コーナー出口でのリアの安定性を保ちます。
  2. ブレーキバランスの調整
    ブレーキバランスは、50%〜52%の間で微調整するのが理想的です。この範囲での設定は、ブレーキング時の前後の安定性を確保し、コーナリング時にフロントのロックアップを防ぎます。
  3. アンチロールバーの調整
    フロントのアンチロールバーを硬めに、リアをやや柔らかめに設定します。この設定により、フロントのグリップを高めつつ、リアの安定性を保つことができ、コーナリング時のバランスが最適化されます。
  4. ダウンフォース設定
    フロントのダウンフォースを少し高めにし、リアウィングも適度に調整して、コーナリング中の安定性を確保します。このセッティングは、特に高速サーキットでのバランスが重要な場面で、車両の挙動を安定させます。

Lamborghini Huracán GT3 Evoは、特にタイトなコーナーが多いサーキットや、急激な方向転換を要求されるテクニカルなコース適しています。ミッドシップエンジンのレイアウトにより、優れたコーナリングバランスと応答性が得られ、ドライバーにとって非常に扱いやすい車両です。

セッティングを微調整することで、さらにその特性を引き出すことが可能です。

Audi R8 LMS GT3

駆動方式: 後輪駆動 (RWD)
エンジン位置: ミッドシップエンジン 


特徴: Audi R8 LMS GT3は、ミッドシップエンジンと後輪駆動のレイアウトを持つGT3車両で、優れたバランスと安定性を誇ります。エンジンの配置によって、車体の重心が低く、コーナリング中の応答性が非常に良好です。特に、ターンインの鋭さとコーナリング中の安定性が特徴で、ドライバーに安心感を与えます。

比較的扱いやすい特性から、様々なコースに適応できるオールラウンダーとしての魅力があります。


セッティングアドバイス

  1. サスペンションの設定
    フロントを若干柔らかめに、リアをやや硬めに設定することで、ターンイン時のフロントのグリップを高め、リアの安定性を維持します。この設定により、特にタイトなコーナーでの操作性が向上します。
  2. ブレーキバランスの調整
    ブレーキバランスは52%〜54%に設定するのが理想的です。これにより、ブレーキング時の前後の安定性を高め、コーナリング中のフロントのロックを防ぎます。
  3. アンチロールバーの調整
    フロントのアンチロールバーを硬め、リアを柔らかめに設定します。これにより、コーナリング時のフロントのグリップを向上させつつ、リアの安定性も確保でき、スムーズなコーナリングが可能になります。
  4. ダウンフォース設定
    フロントとリアのダウンフォースをバランスよく設定し、特にリアウィングを調整することで、直線とコーナリング時の安定感を両立させます。サーキットの特性に応じて微調整することで、最適なグリップと安定性を確保します。

Audi R8 LMS GT3は、高速コーナーとストレートが続くサーキットに強く、特にスパ・フランコルシャン(Spa-Francorchamps)などのテクニカルで高低差のあるコースに向いています。ミッドシップの配置による素直なハンドリング特性を活かし、コースに応じた細かなセッティングでパフォーマンスを最大限に引き出すことが可能です。

McLaren 720S GT3

駆動方式: 後輪駆動 (RWD)
エンジン位置: ミッドシップエンジン


特徴: McLaren 720S GT3は、ミッドシップエンジン配置と後輪駆動の組み合わせにより、優れたハンドリング性能を持つ車両です。軽量なボディ洗練された空力設計により、高速域での安定性と低速コーナーでの機敏な動きを両立しています。エンジンが車体中央付近に配置されているため、バランスが良く、ターンイン時の応答性が抜群です。この車両は、直線スピードとコーナリングスピードの両方で非常に高いパフォーマンスを発揮します。


セッティングアドバイス

  1. サスペンションの設定
    フロントサスペンションを少し硬めに設定し、ターンイン時の応答性を向上させます。リアはやや柔らかめにして、コーナー出口でのトラクションを確保。これにより、高速コーナーでの安定感と低速コーナーでの操作性がバランス良く保たれます。
  2. ブレーキバランスの調整
    ブレーキバランスをフロント寄りの55%〜56%に設定します。これにより、ブレーキング時の安定性が向上し、コーナリング中のリアのロックを防ぎます。特に減速が求められるテクニカルなコースで効果を発揮します。
  3. アンチロールバーの調整
    フロントを硬めに、リアを少し柔らかめに設定することで、コーナリング時のフロントのグリップを向上させつつ、リアの安定性も確保。これにより、コーナリング中の挙動が安定し、ドライバーの信頼感が高まります。
  4. ダウンフォース設定
    フロントウィングとリアウィングをバランス良く調整することで、直線スピードとコーナリンググリップを両立します。サーキットの特性に応じて微調整を加えることで、最適なパフォーマンスを引き出せます。

McLaren 720S GT3は、特にシルバーストーン(Silverstone)などの広く、高速コーナーが多いサーキットに適しています。滑らかな路面と広いランオフエリアが、この車両の優れたバランスとコーナリング性能を最大限に引き出し、高速でのスムーズな走行が可能です。

Aston Martin Vantage GT3

駆動方式: 後輪駆動 (RWD)
エンジン位置: フロントエンジン


特徴: Aston Martin Vantage GT3は、フロントエンジンの後輪駆動車で、重心が低く、バランスの取れたパフォーマンスを発揮します。この車両はパワフルなV8エンジンを搭載し、トルクの出力非常に豊かで、特に中速から高速にかけての加速性能優れています。

また、洗練されたサスペンションセッティングにより、安定したコーナリングとブレーキング性能を発揮します。


セッティングアドバイス

  1. サスペンションの設定
    フロントサスペンションを少し硬めに設定して、ターンイン時の正確な応答性を確保します。リアは中程度に設定し、コーナー出口でのトラクションを高めることで、パワーを効果的に路面に伝えられるようにします。バランスの取れたセッティングが、車の安定性を向上させます。
  2. ブレーキバランスの調整
    ブレーキバランスは53%~54%のフロント寄りに設定。これにより、減速時の安定性が確保され、コーナーへの進入時にフロントがしっかりとグリップします。高速コーナーの多いサーキットで効果を発揮します。
  3. アンチロールバーの調整
    フロントのアンチロールバーをやや硬めに、リアを柔らかめにすることで、ターンイン時の応答性を改善し、コーナリング中の安定性を高めます。これにより、フロントのグリップが強化され、コーナー出口でのスムーズな加速が可能です。
  4. ダウンフォース設定
    リアウィングのダウンフォースを増やし、コーナーでの安定性を確保する一方、フロントウィングはコースの特性に応じて調整します。これにより、直線でのトップスピードとコーナリンググリップのバランスが取れます。

Aston Martin Vantage GT3は、特にスパ・フランコルシャン(Spa-Francorchamps)などの高速サーキットに適しています。長い直線と多様なコーナーが、この車の高い安定性とパワーを引き出し、ブレーキングと加速のバランスが求められるセクションで真価を発揮します。

Nissan GT-R Nismo GT3

駆動方式: 後輪駆動 (RWD)
エンジン位置: フロントエンジン 


特徴: Nissan GT-R Nismo GT3は、強力なツインターボV6エンジンを搭載したフロントエンジン、後輪駆動のGT3マシンです。優れたパワーデリバリーと、安定したグリップ力が特徴で、高速サーキットでの強力な直線スピードと、しっかりとしたブレーキング性能を持ちます。さらに、GT-R特有のタイトなシャーシと洗練されたエアロパッケージにより、高速コーナリングでの安定性も確保しています。


セッティングアドバイス

  1. サスペンション設定
    フロントはやや柔らかめにして、ターンイン時の応答性を高めます。リアは少し硬めに設定し、コーナー出口での安定性を強化します。この設定により、ターンインでのスムーズな挙動と、コーナー立ち上がりでの強力なトラクションが得られます。
  2. ブレーキバランス調整
    ブレーキバランスは52%~53%のフロント寄りに設定するのが理想的です。これにより、ブレーキング時の安定性が向上し、特に減速が求められるコーナーへの進入でのフロントのグリップが強化されます。
  3. アンチロールバーの調整
    フロントのアンチロールバーを少し硬めに設定し、ターンイン時の安定性を向上させます。リアは中程度に設定し、コーナー出口でのスムーズな加速を確保します。
  4. ダウンフォースの設定
    フロントウィングは控えめに設定して、直線でのトップスピードを活かします。一方、リアウィングは中程度のダウンフォースを与え、コーナリング中の安定性を高めます。バランスの取れたエアロ設定がGT-Rの特性を引き出します。

Nissan GT-R Nismo GT3は、鈴鹿サーキット(Suzuka Circuit)のような高速とテクニカルセクションが融合したトラックでその実力を発揮します。長いストレートでの高い最高速と、複雑なコーナーでのブレーキングとコーナリング性能のバランスが、他のGT3車両に対して優位に立つポイントです。

Honda NSX GT3 Evo

駆動方式: 後輪駆動 (RWD)
エンジン位置: ミッドシップエンジン


特徴: Honda NSX GT3 Evoは、ミッドシップに搭載されたV6ツインターボエンジンによる優れたバランスと低重心設計が特徴のGT3マシンです。ミッドシップエンジンの配置により、前後の重量バランスが非常に優れており、ターンインからコーナー脱出までの一貫したトラクションとハンドリング性能を発揮します。この車両は、高速コーナーでの安定性と鋭い応答性が強みで、特にテクニカルなコースでの走行性能が際立ちます。


セッティングアドバイス

  1. サスペンション設定
    フロントサスペンションは少し硬めに設定し、ターンイン時の安定性を高めます。リアサスペンションは柔らかめに調整して、コーナリング中のトラクションを最大化します。この設定により、コーナリング中の安定感が増し、スムーズな走行が可能になります。
  2. ブレーキバランス調
    ブレーキバランスはややフロント寄り(約54%)に設定し、ブレーキング時の安定性を確保します。これにより、ターンイン時のグリップ力が増し、より正確なブレーキングが可能となります。
  3. アンチロールバーの調整
    フロントのアンチロールバーを硬めに設定することで、コーナーへの進入時にフロントの安定性を保ちます。リアのアンチロールバーはやや柔らかめに調整し、コーナー脱出時のトラクションを確保します。
  4. ダウンフォースの設定
    サーキットの特性に応じてフロントとリアのウィング角度を調整します。高速サーキットではリアウィングを低めに設定してドラッグを減らし、直線スピードを上げます。一方、テクニカルなコースではダウンフォースを増やしてコーナリング性能を強化します。

Honda NSX GT3 Evoは ミッドシップレイアウトの特性を活かし、コーナリングの鋭さと安定性を持ち合わせた一台です。特にテクニカルなコースで真価を発揮し、ドライバーに一貫したフィードバックを提供します。セットアップの調整次第で、さらに高いパフォーマンスを引き出せる可能性を秘めています。

まとめ

GT3マシンの特性を理解し、それに合ったセッティングを見つけることが、レースでの成功への第一歩となります。各車両ごとの違いを知り、適切な調整を施すことで、マシンとの一体感を感じながら走る楽しさが広がるはずです。

自分のドライビングスタイルに合ったセッティングを見つけることが、あなたのレース体験をより豊かにするでしょう。これからの挑戦が、さらなる走りの進化につながることを願っています。自分のペースで、楽しみながら、私と一緒に最速を目指していきましょう。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました