レースシム攻略:ニュルブルクリンク・ノルドシュライフェの走り方

サーキット攻略

ノルドシュライフェ(Nordschleife)は世界でも最も挑戦的で複雑なサーキットの一つです。この長大でテクニカルなコースを攻略するためには、正確なライン取り、車両制御、そしてより正確な戦略を練ることが非常に重要です。

この記事では、ノルドシュライフェで最速ラップを狙うための攻略法を、主要セクションごとに分けて詳しく解説します。

記事内容が膨大になってしまうのですが、攻略という文字が記事タイトルに入っているので、BMW M4 GT3でノルドシュライフェを走る場合の私流セッティングも掲載しましたので皆さんの参考にして頂ければ幸いです。

サーキット概要

  • 全長20.8 km
  • コーナー数154(ノルドシュライフェは非常に複雑なレイアウトを持ち合わせているため、数え方による誤差が生じるかもしれません。)
  • 最大高低差300m
  • 特徴:アップダウンの激しいセクションが多く、ブラインドコーナーや高速ストレートが混在。シミュレーターでのタイムアタックやレースでも、一瞬の判断ミスが大きなタイムロスやクラッシュにつながります。

車両セッティング(BMW M4 GT3を使用した場合)

  • サスペンション設定
    • フロント・リアのスプリングレートは中程度から柔らかめに設定します。ノルドシュライフェのアップダウンやバンプが多い路面に対応するため、サスペンションを少し柔らかめにすることで、路面の凹凸で車両が跳ねないようにし、安定性を確保します。
    • ダンパーの減衰力重要です。バンプでの安定性を保つために、フロントの減衰力はやや高め、リアは少し低めに設定し、コーナーでのグリップ力を最大限に発揮できるようなセッティングにします。
  • ダウンフォース
    • ノルドシュライフェは、高速セクションテクニカルセクションが混在しているため、中間からやや低めのダウンフォース設定がバランスを取るのに適しています。
    • 特に、ドッティンガーホーエのような長いストレートで最高速度を出すために、過度なダウンフォースは避けつつ、フロントのダウンフォースを調整してコーナリングでの安定感を保つようにします。
  • ギア比
    • ノルドシュライフェ高速区間では、特に6速または7速を最適化する必要があります。ロングギア設定を使用することで、ドッティンガーホーエで最高速を稼ぎます。ただし、コーナリング時に失速しないように、下位ギアの加速力も考慮した調整が必要です。
  • タイヤ管理
    • タイヤ空気圧は、ノルドシュライフェの長いラップに対応できるよう、温度の上昇を見越してやや低めに設定します。これにより、タイヤが過熱するのを防ぎ、セッション全体で安定したグリップを維持できます。
    • フロントタイヤは高速コーナーでの負荷が大きいため、冷えすぎないように管理することが重要です。
  • ブレーキバランス
    • ブレーキバイアスはやや後方寄りに設定します。下り坂の多いセクションでは、フロントタイヤに過度な負担がかかるため、後方にバランスをシフトすることで、安定したブレーキングが可能です。

セクターごとの攻略ポイント

1. ティアガルテンからアレムベルクまで(スタート~1km)

  • 攻略法
    • ティアガルテンの直線は非常に高速で、スリップストリームを最大限に活用するのがカギです。まず、全開でのスタートを決め、アレムベルクに入るまでの直線で可能な限り加速します。
    • ブレーキングポイント:アレムベルクの右コーナー手前でしっかりブレーキング。ラインを外さないよう、外側からインに切り込みます。
    • 注意点:コーナーに入る際、路面のキャンバーが変わるため、ハードブレーキング中の車両安定性に注意が必要です。

2. フックスレーレとアデナウアーフォルスト(約4km地点)

  • 攻略法
    • フックスレーレはノルドシュライフェの中でも特に有名な急な下り坂を含む高速セクションです。このセクションでは、下り坂により車の重量バランスが前輪に移動しやすく、リアが不安定になることがあります。フロントのグリップが強くなりがちなため、リアのコントロールに注意しながら走行する必要があります。フルスロットルで加速しつつ、ステアリング操作を慎重に行うことがポイントです。ギリギリまで全開で走行し、必要に応じて軽くブレーキを踏み、車速を微調整します。
    • アデナウアーフォルストは、フックスレーレを抜けた後のテクニカルセクションで、見通しが悪いブラインドコーナーが連続しています。ここでは、早めに減速し、正確なライン取りを心掛けることが重要です。コーナー進入時に、早めにステアリングを切り込みすぎないように注意しましょう。
    • フックスレーレライン取り:下り坂を利用して最大限の加速を維持することが重要です。コーナーへの進入はアウト側を大きく取り、次の左カーブに向けて車両のバランスを整えます。アウトからインへ滑らかにラインを繋ぎ、次の右カーブでもアウトからインへの動きを意識して車を安定させます。ここでの速度は非常に高いため、ステアリング操作は最小限に抑え、スムーズな走行を心掛けます。
    • アデナウアーフォルスト:まずブラインドコーナーに備えてしっかりと減速し、次のコーナーを見据えてアウト側からラインを取ります。ブラインドコーナーの出口では再度アウト側に向けて車を安定させ、次のカーブに備えます。左右の素早いライン変更が必要になるため、ここでは正確なステアリング操作が求められます。コーナー出口での脱出速度を保つため、無理に速度を上げず、スムーズなライン取りを意識しましょう。

3. ベルクヴェルク(高速区間、約8km地点)

  • 攻略法
    • ここでは長いストレートが続き、フルスロットルで加速します。ブレーキングポイントは非常に遅めで、車の挙動を安定させる必要があります。
    • ベルクヴェルクは高速区間ですが、実際にはストレートの後にある右コーナーが特徴的です。長い加速区間の後、このコーナーに向けてフルスロットルでアプローチし、遅めのブレーキングが求められますが、ここでのブレーキングは非常に慎重に行う必要があります。
    • ポイント:高速のままブレーキングに移行するため、ABSやトラクションコントロールの設定が走行安定性を左右します。ここで無駄なステアリング操作は厳禁です。
    • コーナー出口での速度を最大限に発揮させれるよう、スムーズなライン取りと慎重なアクセル操作が求められます。
    • 補足ベルクヴェルクは特にタイヤやブレーキへの負荷が高くなる場所なので、慎重な車両操作が必要です。

4. カルッセル(約10km地点)

  • 攻略法
    • ノルドシュライフェでも最も有名なカーブの一つ。バンクがついているため、車両が溝にしっかりハマることで、最速で曲がることが可能です。ただし、進入角度を間違えると外に弾かれやすいため、正確なライン取りが求められます。
    • テクニック:カルッセルに向かう前に減速し、バンク内にスムーズに車を滑り込ませます。タイヤのグリップが強くなるため、ここでのコントロールが重要です。

5. シュヴァルベンツヴァンツからガルゲンコップ(約14~15km地点)

  • 攻略法
    • ここはアップダウンがありますが、車両がジャンプするほどではありません。この区間は、スムーズなアクセル操作と車両のバランスを保ちながら高速で抜けることがポイントです。ガルゲンコップに向けてスピードを保ちながら、次のドッティンガーホーエに備えた脱出速度が重要です。
    • ポイント:アクセル操作をスムーズに行い、コーナー出口での速度を最大化することを目指しましょう。コーナリング中はバランスを崩さないよう、慎重なステアリング操作が求められます。

6. ドッティンガーホーエ(約18km地点)

  • 攻略法
    • ドッティンガーホーエはノルドシュライフェの最も長いストレートで、ここでは車の最高速度を引き出す重要なセクションです。エアロダイナミクスの効果を最大限に発揮させ、車がスムーズに空気を切りながら加速することを狙っていきます。
    • ただし、長いストレート入る前コーナー脱出速度重要で、ここでの加速がストレートでの最高速に影響を与えることを覚えておきましょう。
    • スリップストリーム:レース中はスリップストリームを利用して一気に速度を稼ぎ、オーバーテイクのチャンスを探ります。特にピットインを遅らせる戦略が取れるなら、ここで燃料節約を考慮することも重要です。
    • 補足:風の影響や路面状況によって車の挙動が変わることがあるため、たとえストレートであっても慎重なハンドリングを心がけましょう。

タイヤマネジメントと燃料管理

  • ノルドシュライフェでのタイヤ管理ノルドシュライフェはサーキット全体が長いため、タイヤの温度と摩耗管理が非常に難しいです。フックスレーレのような高速コーナーでは特にタイヤの外側強い横Gがかかり、カルッセルのようなバンクのあるコーナーではタイヤに均等負荷がかかり続けるため、温度が上がりやすくなります。ですのでセッションの最初からタイヤ温度と摩耗のモニタリングを確実に行い、レース後半まで耐えられる戦略を立てることが非常に重要になってきます。
  • 燃料管理ドッティンガーホーエなどの長いストレートでは燃費を考慮しながら走ることが求められます。ピットイン回数を減らすために、燃費を最大限に活用できる走行ラインスリップストリームうまく利用します。

まとめ

ノルドシュライフェは、視覚的な情報や車両の挙動を理解するスキルが試されるサーキットです。アップダウンの激しいセクションや長いストレート、高速コーナーなど、あらゆる要素が絡み合うため、すべてのセクションで一貫したペースを保つことが最速ラップの鍵となります。

セクターごとの特徴を把握し、車両セッティングやドライビングテクニックを極めることで、ノルドシュライフェを制することができるでしょう。

ここまで読んでいただき、本当にお疲れ様でした!ノルドシュライフェの攻略は、一筋縄ではいかないかもしれませんが、繰り返し挑戦することで、確実に上達します。

時には思わぬミスや苦労があるかもしれませんが、それもまたこのコースの醍醐味です。リラックスしながら自分のペースで楽しんで、徐々にタイムを縮めていく喜びを味わってください。次に走るときには、きっとさらなる進化を実感できるはずです。

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