アセットコルサ コンペティツィオーネ マルチポジションスイッチ設定編

FORMLA_V2一般

FormulaV2の12ウェイマルチポジションスイッチを理解する

今回は、FANATECのFormula V2とCSW V2.5に、podium advanced paddle moduleを追加した構成で、Assetto Corsa Competizioneで、12ウェイマルチポジションスイッチを設定する方法を、わかりやすく記事にしましたので、ご紹介します。

但し、これからご説明する内容は、筆者なりの理解のもとに掲載した部分が多々ありますので、これが絶対に正しいとは限りません。

その辺りを理解して頂き、最後まで読み進めてもらえれば筆者としても大変気が楽です。正直記事にしていいものか、かなり悩んだのですが、筆者の環境では正常に動作しておりますので、今回記事の投稿を決意しました。

※尚、このページに記載する内容は、PC環境での使用を前提に作成しておりますので、ご了承ください。

さてそろそろ本題に入りましょう。

この機能を利用して、シム側にキーアサインすれば、以下に説明するようなことが可能になります。

もちろんマルチポジションスイッチを使用しなくても、formulaV2にはエンコーダーがあと2つ利用できますし、これらにABSやTCを割り当てればいいのですが、あと2つの(合計4つの)機能が追加できれば便利ですし、実在するレーシングカーを、バーチャルな世界で運転している雰囲気も、筆者は非常に重要と考えています。

レース中のモチベーションも上がって、きっと楽しいシムライフが送れる事でしょう。(よっしゃ、今の判断予想通りだったー最高!)ってなるわけです。

では実際どのようなことが可能になるのかといいますと、ご説明します。

1・走行練習中、又はレース中に、ABSの数値を変更する。

例えば、レース中に豪雨に見舞われた場合、数値を上げてブレーキング時にスピンなど起こさないように備える。

2・走行練習中、又はレース中に、TCの数値を変更する。

例えば、コーナーリング中やコーナから立ち上がる時に、タイヤの空転が起こるであろうと推測できた時に、瞬時に調整を入れる。

3・走行練習中、又はレース中に、エンジンマップの数値を変更する。

例えば、エンジンを酷使しすぎていて、燃料を減少させてエンジンを労ったり、逆にここぞというタイミングで燃料を増加して、エンジンを最大限に活用するなど、さまざまな要素を想定し調整します。

Assetto Corsa Competizioneを起動しFANATEC ClubSport Wheel Base V2.5 Fomula V2を選択。

初期プリセットABS

画像提供:Assetto Corsa Competizione, Kunos Simulazioni

実は上下画像のように、ABSやTCコントロールは最初からプリセットに割り当てられている。

初期プリセットTC

画像提供: Assetto Corsa Competizione, Kunos Simulazioni

最初からプリセットで割り当てられているものを、このまま使用することもできるのですが、どうやって使用するのか少々悩むことになるかと思います。

マルチポジションスイッチの機能は、キーアサインされてるだけでは機能してくれません。では機能させるための方法はというと、Formula V2の設定の中にあります。

(あァーややこしーってなるのですが)、手順で説明します。

手順1

最初のプリセット画面で、スロットルやブレーキ、その他の項目にキーをアサインする作業を一通り済ませたら、MyCustomなどの名前でセーブしておきます。

(※セーブは任意で構いませんが、念の為)です。

※プリセットは、同じファイル名で上書き保存などしないよう細心の注意を払って下さい。

次に、Assetto Corsa Competizioneには評価システムがあるので、無駄に評価を落とさないよう必ず、オプション→一般設定で評価とオンライン統計をマルチプレイのみに設定しておきます。

こうする事で、マルチプレイ以外の走行では評価をOFFにする事が可能になり、初めて走るコースや、試運転をする時など無駄に評価を落とさず済むかと思います。因みに筆者の場合は評価され放題でした。

手順2

次に、シングルプレーヤーで車とコースを選択し、セッションを始めるわけですが、その前にFormula V2のチューニングボタンをポチッと一回押しますと、ディスプレイにSET1~5のどれかが表示されてる筈なので、使用したいSETをFunky Switchを回して選択し、(SET○)その状態のままFunky Switchを今度は左にカチッと一回押し込むと、(ストロークさせると)MPS FNCとディスプレイに表示されてるかと思います。

更に、その状態のままFunky Switchを一回押し込むと、AUTO-ENC-CONST-PULSEの4種類のモードがFunky Switchを回して選択できるのですが、ここのモードをCONST(一定)に設定し、Funky Switchを一回押し込み確定させます。

手順3

最後、にチューニングボタンを一回ポチッと押し込み、ディスプレイを消灯させれば完了です。

早速シングルプレーヤーでセッションを始めて、マルチポジションスイッチを回して画面右下に表示されているTC:○/9やABS:○/11の○部分の数値が変化する筈です。お疲れさまでした。

以上で、初期のプリセットでマルチポジションスイッチを使用する解説は終了です。

初期プリセットでの使用方法は理解したが、TCや、ABS以外の機能を、マルチポジションスイッチに割当てるにはどうすれば良いのだろう?

例えばエンジンマップを割り当てて、リアルなレースに参戦している気分を味わいたいとする。

普通に考えれば、エンジンマップの所でクリックし、マルチポジションスイッチをカチッ、カチャで、アサインできるものと筆者は思っていた。が、しかし、あれっ、アサインできない。

アサインできても最初のエンジンマップ1の所だけで、エンジンマップ2の所をクリックし、カチャと勢いよくダイヤルを回すもののアサインできず。

因みにエンジンマップ2の所で、ダイヤルを2メモリ回すとエンジンマップ1でアサインできていたキーが消えて、その消えたキーが、エンジンマップ2で表示されるのである。

なぜ?どうしてよ?訳がわからん。こんな言葉が頭の中をぐるぐると駆け巡り、まるで何かに取り憑かれたかのように必死で解決策を探すのであった。

答えは以外な所にありました。Formula V2の設定の中にありました。

早速説明に移行したいと思います。

エンジンマップに、マルチポジションスイッチを手動で割当てるには

手順1

まず最初に、プリセットを読み込み、適当な名前をつけてプリセットの複製を作成します。(念の為)

※プリセットは、同じファイル名で上書き保存などしないよう細心の注意を払って下さい。

次に、Assetto Corsa Competizioneのオプション→コントロール画面で、プリセットで割り当てられていたABSか、TCのどちらをマルチポジションで使用するか判断し、使用しない方を✗をクリックして全て解除します。

※このページでは、TCを使用せずABSを残してアサインする方向で説明していきます。

手順2

TCにアサインされていたボタン番号を全て✗で解除しましたら、Formura V2のチューニングボタンをポチッと一回押し込みSET○を表示させ、お好みのSET○を選択し、Funky Switchを左側にカチッと一回押し込み、MPS FNCの画面が表示されたらFunky Switchを押し込み、4つのモードが選択できる画面を表示させます。

Formula V2のボタンの位置や名称が解らないと解りづらいので画像を用意しました。

マルチポジション

手順3

次に、手順2で説明した4つのモードの中から、Funky Switchを回してPULSEを選択してFunky Switchを一回押し込み確定させ、チューニングボタンをポチッと一回押しディスプレイを消灯させます。

(チューニングボタンを押すのは誤操作を防止する目的であり、押す前の状態から進めても良い。)

手順4

次に、Assetto Corsa Competizioneのオプション→コントロール画面でエンジンマップを割り当てていくのですが、その前に、V2の左側のマルチポジションの位置を5番に合わせておきます。

どの位置からアサインしてもいいのですが、プリセットでTCに割り当てられていた番号と全く同じにする為、敢えて5番を初期ポジションに選択します。

(この辺りは自由なのでお好みで調整して下さい)

次からはもうお解りだとは思うのですが、あとは普通にエンジンマップ0でクリックし、マルチポジションスイッチの位置を5から6にカチャッと。

次はエンジンマップ1でクリック→6から7にカチャッとを順番通り繰り返せばキーアサインは完了です。

最終的にエンジンマップにキーアサインした画像を掲載しておきます。

エンジンマップアサイン

画像提供: Assetto Corsa Competizione, Kunos Simulazioni

最後に重要なご説明と補足

キーアサインの設定はこれにて完了しましたが、実際に練習やレース中にマルチポジションの機能を利用してプレイしたい場合は、予めV2のSET○を選択し、Funky Switchを左側に押し込んで表示されるMPS FNCの中にある4つのモードの中からCONST(一定)を選択してFunky Switchを押して確定させてからプレイして下さい。又SET○の○の番号を変更した場合も同様に、CONSTを選択して下さい。

補足

Assetto Corsa Competizioneの車種は車種によりエンジンマップの数値が異なっており、ある車種は1/3、又ある車種は1/8のように非常に現実的に作られているようです。

これは、装備されているECU(エレクトロニック・コントロール・ユニット)の違いによるものかと想定します。

1/3の車種の場合でも、マルチポジションスイッチを回していくと、キーアサインした分だけ数値は変化していきます。

ここで困惑されている方もおられると思うのですが、実際に走行してみての違いは体感できるのか?何が言いたいかといいますと、エンジンマップが1/3の車種で走行中に、マルチポジジョンスイッチを回していくと、1の部分が4や5に変化した時に実際に燃料は減少されているのかという事なんですが、まあこの辺りは筆者もまだ充分な検証ができておらず、はっきりとこうだとは言えません。

充分な周回を重ねて、1の時と、4の時の燃料の増減を分析し、比較するしかないでしょうし、自分にはそこまでの時間がありません。時間をもっと可能な限り自由に最大限に使えたら、なんて幸せだろうといつも思いながら生活しております。

今回の記事のおさらい

最後に記事の復習も兼ねて、おさらいをしてみようかと思います。

おさらい

説明不足だった内容もございますので、どうかご了承をお願いします。

1・12ウェイマルチポジションスイッチとは、ステアリング中間付近の3つのダイヤルの左右である。

2・マルチポジションスイッチを使用しなくても、親指でアクセス可能なダイヤルに割当てれば良い。

3・バーチャルな世界で運転している雰囲気も、筆者は非常に重要と考えている。

(以外に雰囲気重視)

4・ABSや、TCコントロールは、最初からプリセットに割り当てられている。

5・マルチポジションスイッチの機能は、キーアサインされてるだけでは機能してくれないらしい。

6・プリセットは複製を作成します。(念の為)プリセットを変更する場合は、必ず複製を作成しよう。

7・※プリセットは同じファイル名で上書き保存などしないよう細心の注意を払って下さい!

8・Assetto Corsa Competizioneには、評価システムが存在するので、無駄に評価を落とさぬよう、評価とオンライン統計マルチプレイのみに設定しておきましょう。

9・プリセット設定や、手動でキーアサインした場合も、MPS FNCの中にあるモードの中からCONSTを選択しよう。

(手動でアサインする場合は、使用しない側を✗で全て削除しましょう。)

ハイ!今回はこの辺で失礼します。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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